不払いかどうかの審査

今の仕事でイチバンしんどいのが「保険金を渡せるかどうかの審査」。例えば、健康状態が悪いのにだまっていて保険に加入していたんじゃないか、とか、本当はタバコ吸ってるのに禁煙割引を申請してきてるんじゃないかとか。加入者さんを疑うとキリがありませんし、その度に精神的に病んでしまいます。

ただ、まだ加入者さんに非があるのであれば仕方ないで済みますが、営業部隊が契約取るために推奨しているケースが過去に何度もありました。例えば、企業に飛び込み営業して分煙システムが整備されていないのにもかかわらず、本人が吸っていないという申告をするだけで禁煙割引の料率で加入してきたり。

聞き取りの段階で数年前に医師から手術を薦められていたのにも関わらず、わざわざ他の病院で手術の必要性がないという診断書を持っていて、しかもそのすべてを営業担当が把握していた場合などです。中には、「問題ない」としか診断書を出さないクリニックを紹介するような悪質なケースもありました。。。

保健学会-告知妨害

こんなことがあるとちゃんと健康状態を申告している他の契約者さんに不公平な負担をかけることになりますし、保険金の不正受給にもつながります。問題の本質は営業が歩合制を取っているからなんですが、うちの会社では違反営業してもほとんどペナルティはありません。

というのも、加入者さんが保険金を請求することってかなり少ない事例なんですよね。万が一、という言葉をよく聞くと思いますけど、保険期間中に亡くなる方は10%もいません。なので、残りの90%以上の方はどんな状態であれ保険に加入していてくれると保険会社としては儲けにつながるのです。なので、自分みたいな調査員が必要なんだと思いますけど必要悪なのですかねー

こないだのドラマ

こんにちは。元トラック運転手で今は保険会社の調査員をやってるものです。こないだテレビ東京で保険調査員のサスペンスやってたんですけど、実際の現場はもっとドロドロしてることもあります。。。殺人を疑うのはあたりまえで、契約者さんの家族に協力してもらって服用している薬なども調べることがあります。

保険犯罪調査員 佐伯初音 空白の起点

サスペンスの内容は人殺しの疑いを避けるために、他人を保険金の受取人にしてしまうというものでしたが、実際の調査ではまずそういうことはありませんし先輩からも聞いたことはありません。ただ、自殺に関してはけっこう社内でも意見が分かれてしまうところで、免責期間を過ぎていても明らかに保険金目的で他社にも加入していることが分かればご家族に話を聞くことになります。

そして、精神科に通っていたのであれば抗鬱状態がどの程度であったのか、指針高弱によって何も考えずに死を選ぶ可能性があったのかを聞き取ります。たとえば、何かのために複数の保険契約をしていたとしても、会社をクビになったとか取り返しのつかない失敗をしてしまったとか、そういうことが直近であったかどうかなども支払い基準に影響してきます。

保険の調査は複数人チームでやって、会議で報告して会社に報告書を提出します。是非についてきっちり書く必要があるので、けっこう大変な仕事ではありますがたまに告知義務違反とか見つけちゃうと寂しいというか、精神的な負担を強いられてしまうのでけっこう辛い仕事とも言えます、保険調査員の仕事は。